デスポンさんのコラム 06「話題のRPGツクールMV」

デスポンさんのコラム 06

作者様：ホームページ、ブログ、Twitter
作品：BloodyAlice、BloodyAliceCHANGE THE ORDER、
おとぎの国のねことうさぎ（インタビュー付き）
デスポンさんのコラム：01、02、03、04、05、06、07

お久しぶりです。デスポンで御座います。
本日は話題のツクールMVについて書こうと思います。

■ツクールMVって？

http://tkool.jp/mv/index.html

8/6に発表されたツクールの最新作です。
発表によるとツクールシリーズ初の
スマートフォンゲームとMacに対応しているというのが大きな注目点ですね。

スマホゲームといえば、今現在一番勢いのあるゲーム媒体ですので、
そこにツクールという敷居の低いツールから個人で参入できるというのは画期的でしょう。
これはツクール2000が流行っていた時代に作ったゲームがPS2に
出力できるとかってレベルの衝撃です。

といっても、実際には今までもUnityなど個人でも使える優秀なゲームエンジンは沢山ありましたが、基本は海外製なのでUIが全部英語だったりとかハードルは高かったと思います。
実際僕もUnityは少し触って挫折しましたし・・・・。

さてツクールMVが凄そうって事はみなさんもうご存知であると思うので、
今回のコラムでは実は喜んでばかりいられないよ？ってことを書きます。

■スマホアプリを公開するのは大変である

そう。
特にツクールMVのサイト内では全く触れられてないですが、
スマホアプリを公開するのは大変なんです。
極端な言い方ですがツクラーの感覚といえば、
完成ゲームはふりーむ！とかに登録すればあっという間に公開されるというものだと思います。
ふりーむ！はメール送れば簡単に登録できて、ゲームの公開も翌日には審査完了です。
もう超簡単ですよね。

さてということで、
ここでGooglePlayにゲームを登録する手順と
AppStoreにゲームを登録するまでの流れを見てみましょう。
(かなりざっくり説明するので色々省いてあります。)

■GooglePlayにゲームを登録する

・登録料（$25 USD）が必要。

■AppStoreにゲームを登録する

・完成したゲームの出力にMacOSが必要。
・製作者は年会費11,800円
・審査がとにかく長いうえに厳しい。

以上が超簡単にまとめたスマホアプリ公開の注意点です。
ふりーむ！などと比べて大きな違いとして公開に金が掛かるという点ですね。
どっちで公開するにしても登録料やら年会費を要求されます。
利益を出す前提でないフリーゲームの場合、これって結構厳しいかと。
またios版の出力にはMacも必要になります。
今までのツクールはMacには全く対応していないので、
Macを持ってないツクラーも多い可能性があり、
（実際僕はMacは会社でしか触ったことがないです）
そうなるとMacを買うところからスタートになります。

となるとios版のアプリを0からリリースしようとした場合、

ツクールMVを買う→１万円ぐらい？
AppStoreの登録料→11,800円
Macを買う→約10万ぐらい

ということでかなりの大金が必要になります。
学生のツクラーなどだとこれはかなり厳しい出費なのでは。

更にもう1つ「審査がとにかく長いうえに厳しい。」という部分です。
ふりーむ！の審査は約１日で完了するのですが、
appStoreでは初回の審査では１週間以上掛かります。
アップデートの場合でも時間が掛かるうえに厳しいです。
その例として審査が先に進まずメンテ延期というトラブルが発生ということが、
プロのクリエイター陣が会社として
開発・運営を行っている作品でも起こり得ることがあります。
これを聞けばなんとなくですが、
アップルの審査が厳しいという事がどういう意味なのかは
分かって頂けたのではないかと思います。

■次回予告

ここまでの流れだとスマホツクールは歓喜ではないじゃないかという話ですが、
実はそうではありません。
ですが長くなって来ましたので次回に引き伸ばす事にします。

ということで、今日はこのあたりで失礼します。

（つづく）

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