シンプルに楽しいパズルRPG「ケリバト!」
ケリバト!
プレイ:App Store、Google Play、Steam
制作者:トイハウス(合同会社あそびるど)、HP、Twitter、note、福岡インディーゲーム協会
リリース日:2023年11月09日(Steam版は2024年03月)
その他:制作者様インタビュー
(40歳からゲーム開発を始めようと思ったキッカケ等)
RPGとパズルゲームの融合!
ルールも超簡単です!
ダンジョンで圧倒的な戦力差の中、レベルを上げて、アイテムを見つけ、工夫を行い敵を倒していく…。
そして、シンプルながらも奥深いゲームがこの「ケリバト!」という作品。
作って下さったのは、合同会社あそびるどの社長さんで、Twitterでは「むげんびっと」のお名前で活動されている御方です!
前作 「ダークブラッド」 もかなりヒットされているみたいなので、もしかするとご存知の方もおられるかもしれませんね。
※参考までに…
├ダークブラッド2
├ダークブラッド外伝(Steam版も有り)
└カードバトルRPG「DarkBlood」の続編をさらに魅力的にしたい。
一回のゲームがそんなに長時間掛かる訳ではないので、とりあえずこの記事を見て下さった方には、5分ほどお時間を頂いて、今すぐプレイして頂きたい!
アプリ(広告見れば無料)でもPC(Steamで売り切り)でも遊べますので、大半の人は今すぐ遊べるはずです!
公式サイトには、対応プラットフォームの中に「Nintendo Switch」の記載もあったので、もう少しすればSwitchでも遊べるようになるかもしれませんね。
ランキング機能(Androidではあった)とかもあるから、他の人と点数を競い合うのも楽しいですよ!
「むげんびっと」さんのnoteを見て頂くと、大変興味深い記事が投稿されていますので、そっちの方も良かったら是非ご覧になって頂きたいです。
ゲームの紹介ですが、公式サイトやアプリのストアを見にいけば、そんなのはすぐに分かるので、ここではザックリと簡単にいきたいと思います!
▼どんなゲームなの?
└モンスターを倒したり、蹴り飛ばしたりして、ダンジョンからの脱出を目指すゲームです。
「モンスターを蹴り飛ばすって何?」
そう思われるかもしれませんが(僕はそう思った)、普通に戦ったら勝てない相手でも、少し離れたところからモンスターを蹴り飛ばして(背後から蹴る)ぶつける事で、弱らせる事が出来るんですよ。
一気に敵を倒せるから「おぉ〜これは便利だ」と思って多様しまくっていたら、後々周りが強い敵ばかりになっちゃったりして困った事があるので、そこら辺は慣れてきたら考えが必要かもですが、それでも、複数の敵をまとめて倒せて、経験値も一気にもらえちゃうのは嬉しい。
あと、めちゃんこ高いHPを持っているボス相手でも、モンスターを蹴り飛ばしてぶつけちゃえば、その分のHPを削る事が出来るので、やっぱりこのゲームにおいて「蹴り」はとっても重要。
タイトルにも「ケリバト!」って書いてあるぐらいですしね!
▼難しいの?
└何回かやったら、遊び方も分かってくると思いますし余裕ですよ、多分(笑)
最初は、圧倒的な力の差があるように思えたボスも、何回かやったら勝ち方が分かってきました。
▼じゃあ簡単なの?
└簡単なのは簡単ですよ。
Androidのアプリでやってみたらランキングとかもあって、そこで上位を狙うのは難しいと思いましたけども、ゲーム自体が難しいという事はない。
iOSとSteamではやってないから分かりません。
あとはそう!
実は今回「むげんびっと」さんに、インタビューをお願いさせて頂く事が出来たんですよ!
元建築士で、40歳からの未経験でゲーム作りを始めたという、かなりアツイ経歴と実績をお持ちの方なんですが、是非皆さんにも何かしらの参考・お役に立てればいいなと思い、僕から質問させて頂いた内容を↓の方にまとめさせて頂きました。
少しでも気になった方は、是非ご覧になって下さいねー★
制作者様インタビュー
▼それではまず、自己紹介をお願い出来ますでしょうか?これまでの人生、活動、経歴など。
福岡の行橋市の出身で、九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)で工業デザインを学びました。
当時は就職氷河期ど真ん中で、工業デザイナーとして就職することはできず、住宅メーカーや設計事務所などで建築を学んだ後、35歳の時に独立しました。
ゲーム開発を始めたのは独立して数年経ったタイミングで、40歳を目前にした頃でした。
▼制作は、お一人でされているのでしょうか?
企画は一人で作りますが、制作に入るとプログラマーさんやグラフィックデザイナーさんたちと数名のチームを組んでます。
▼Twitterのプロフィールを拝見しますと「40歳から未経験でゲーム開発を始めた建築士」と書かれてありましたが、今はゲーム制作が本業の社長(合同会社あそびるど)さんという事ですか?
はい、そうです。独立して立ち上げた設計事務所よりゲームの売り上げが安定してきたので、2021年に法人を立ち上げました。
▼あと、全然知らなくて申し訳ないのですが、メタバース建築士というのは、こういう世界↓を構築するお仕事なのでしょうか?
https://asobuild.net/metaverse
はい。実は私もメタバースについては無知でしたが、法令や構造を無視して自由に空間をデザインできることに面白さを感じて取り組みました。
ありがたいことに昨年、福岡市の「メタバース活用によるビジネス創出支援事業」に選出され、インディーズのためのメタバース空間「Findie」を3月に公開しました。
▼合同会社あそびるどの会社概要を拝見致しますと、多分ここはバーチャルオフィスになると思うのですが、今後ゲーム制作での会社立ち上げを考えておられる方に、バーチャルオフィスを利用するメリット・デメリットなどがありましたら、是非お伺いしたいです。
バーチャルオフィスのメリットはとにかく「安い」こと。それに尽きます。
法人格ですが、社員は私だけなので今はこれで充分です。
▼「ケリバト!」「ダークブラッド」など、むげんびっとさんのHPには過去制作された数々の作品が掲載されてありました。
分かる範囲で結構ですので、作品毎の制作期間について教えて頂けましたら嬉しいです!
どの作品も大体1年くらいですね。
半年ほどは試行錯誤しながらモックを作っては変更してを繰り返して、ラスト半年で仕上げていく感じです。
▼これまで幾つもの作品を公開されてきた中で、一番人気があったもの、最も力を注いだものがありましたら、お伺いしたいです。
一番ヒットしたのは「ダークブラッド」ですね。
ダークな世界観なのにシンプルなゲーム性、ドット絵師の銀親さんに描いていただいた絵の美しさがウケて、特に中国で30万ほどダウンロードされ、全世界で100万ダウンロードに手が届きそうなくらいまで遊んでもらえました。
▼宜しければ、40歳からゲーム開発を始めようと思ったキッカケを、教えて下さい!
ゲーム作りのアイデアは、子供の頃からずっと妄想してノートに書き留めたりしてゲームクリエイターへの憧れがあったんですが、大学では学ばなかったので諦めていたところ、スマホの普及に合わせて誰でもストアにゲームを公開できる環境になったのでチャレンジしました。
人生に後悔を残したくなかったので。
▼ぶっちゃけ、独学でこれ程のレベルになるのは、かなり大変だったのではないですか?
今もゲーム作りの勉強をしている最中ですが、モノづくりという点では、ゲームも建築も同じだと思っているので、建築で学んだプランを立てて計画に沿って完成させるという部分は、ゲーム制作でも活きている気がします。
▼2023年11月に公開された「ケリバト!」はパズルRPGというジャンルですよね。
そういえば「むげんびっと」さんは、過去にも同じタイプの作品を制作されておられますが、どうして新作もパズルRPGにしようと思ったのでしょう?
ゲーム製作1年目に「ぎゅうぎゅうダンジョン」というスマホゲームをリリースしまして、当時はファミ通のYouTubeで取り上げられるなど少し注目されたのですが、私の経験不足もあり満足できる結果にはなりませんでした。
なのでいつか作り直しをしたいと考えていたのですが、ゲーム制作の知識や経験がある程度積めたので今回チャレンジしました。
↑これですかね?
▼「ケリバト!」「ダークブラッド外伝」に関しては、Steamでも公開されているのを確認させて頂きました。
実際のところ App Store 、Google Play と比べて、どんな感じなのでしょうか?体感された違いなどがあれば、是非教えて頂きたいです!
以前Twitterで、簡単なアンケート (Steamとアプリはどっちが儲かりやすいか) を取らせて頂いたのですが、やっぱり今はSteamの方がアツイのでしょうか?
すみません、Steamに関しては私もまだ知識不足で勉強中ですので、あまり無責任なことは言えないため回答を控えさせていただきます。
▼「むげんびっと」さんはゲーム制作で食べておられるとお聞きしました。
回答が可能であればで結構なのですが、基本的な収入のメインは、制作されたゲームから発生する売上・広告収入という事になるのでしょうか?
はい、そうです。
ダークブラッドやケリバトはモバイル版は広告費と課金収入です。
Steamはまだまだこれから収益化を勉強しないといけません。
▼Twitterのアカウント名は、どうして「むげんびっと」なのでしょうか?
8を横に寝かせると(無限)になることから、8ビット時代のようなシンプルなゲームでありながら、面白さが無限となるようなゲームを作りたいという思いを込めてます。
▼Twitterのアカウントに使われている、画像のキャラクターについて教えて下さい。
自分を動物に例えるとパンダとか犬に近いかなーと思って、その二つを掛け合わせたキャラクターをデザインしてみました。
▼「むげんびっと」さんは note でも記事を執筆されておられますよね。自分はnoteを使わないのでよく分からないのですが、ブログで書くのとの違いについて、宜しければお伺いしたいです。
昔から色んな制作者さん達が、ご自身の活動報告やなんやらをブログで書いておられるのはよく見てきましたが、最近はもう本当にnoteばっかりです。
体感的な差などがありましたら、是非。
僕はブログをあんまり書いたことがないからわからないんですが、ブログは日記のように更新することに価値があると思いますが、noteは継続しなくても中身が良ければ注目されるところが大きな違いですかね。
▼noteの記事で 「福岡インディーゲーム協会を立ち上げた話」 を拝見させて頂きました。
そちらをご覧になられていない方の為にも「どういう協会なのか」「どんな事をされているのか」など、宜しければ是非会長さんにお話をお伺いしたいです!
福岡で開発をしていますが、関東に比べると関西から西の地域ではインディーゲームのイベントはほとんど開催されていないので、福岡でそういうイベントを開催するために立ち上げました。
あとはインディーゲーム制作者を支援して、福岡のような地方からすごいクリエイターを生み出す仕組みを作りたいと思っています。
インディーゲームを作り始めて面白い人たちと出会って、インディーゲームはその人の生き様だと感じるようになりまして、そういう人たちの人生をもっと多くの人に知ってもらいたいというのもあります。
▼制作において、独自の 「こだわり」 などがありましたら教えて下さい。
とにかくシンプルで楽しいゲーム、これに尽きますね。
なので、僕のゲームはすぐに遊べてルールも理解しやすいものが多いです。
ボードゲームを昔から考えたりするのが好きだったので、そういうのも影響している気がします。
▼これまでの制作にあたり、途中困った事、問題等はありましたか?
たくさんありすぎて一言では伝えられませんw
▼普段の1日について教えて下さい。
(平日と祝日)
ゲーム制作は1日2、3時間ですね。
リリース直前になると1日の半分は費やしますが、ゲーム製作ばかりで生活リズムを乱したくないので。
仕事の責任感が強くなるとゲーム作りを楽しめなくなるので、思い詰めないように趣味の感覚で取り組んでいます。
▼ゲームを作っていて楽しかった事といえば、どんな事がありますか?
完成した後の皆さんの反応を見るのが一番楽しいですね。
もちろん良い反応ばかりではないですが、自分の作品を世界中のいろんな人が遊んでくれるのは嬉しいです。
▼ゲームを作るのは、やっぱり難しいでしょうか?
作るのは簡単です。
面白いゲームとか売れるゲームを作るのは難しいです。
▼ゲーム制作において、使用されているツール・ソフト等があれば教えて下さい。
やはりUnityですね。UE5も勉強しています。
▼ゲーム制作において、最低限必要な能力を挙げるとすれば、どんなものが考えられますか?
諦めずに取り組める持続力。
人の意見を適度に取り入れられる、客観的に自分の作品を見られる感覚。
▼これから、ゲームの制作者さんになりたいと思ったら、まず何から始めれば良いでしょうか?
何から始めたらいいですか、という質問をする人はいつまでもゲームを作れないと思っています。
作りたいと思ったなら、すでにネットで検索したり本を読んだり、何かしらの手を動かしているはずなので。
▼少し前から「メタバース」という言葉をよく耳にするんですが、パット見た感じですと、昔からあるMMORPGと似たような感じにも思えてしまいます。
その違いについて、メタバース世界の構築にも携わっておられる「むげんびっと」さんに、是非お話をお伺いさせて頂けましたら嬉しいです。
すみません、MMORPGにあまり詳しくないので。
メタバースは、いつでもたくさんの人と場所を共有できて、自分たちで拡張できるのでそこは違うところですかね。
どうぶつの森が一番イメージに近いかもです。
▼ぶっちゃけメタバースというのは、そんなに楽しい・画期的なものなのですか?
作るのは楽しいですね。
▼今後の活動予定について教えて下さい。
個人の活動としては、インディーゲーム制作の集大成と言える作品を、40代のうちに(あと2年)で完成させたいです。
結構面白い企画ができているので、そろそろ製作に着手していく予定です。
またメタバースでは、インディーゲーム展示のほかに、Vtuberさんやアーティスト、タレントさんたちにも気軽に使ってもらえるような企画を考えています。
福岡インディーゲーム協会では、先日開催したインディーゲームエキスポのようなインディーゲーム展示イベントを、毎年開催していく予定です。
またインディーゲーム開発者やゲームを作りたい学生さんたちを繋げる交流会なども開催していき、インディーゲーム製作に挑戦する人を増やしていきたいです。
▼夢や目標、野望などがありましたら是非♪
Steamの有料ゲームで1万ダウンロードされるタイトルを開発したいですね。
夢はでっかく100万本ダウンロードで。
▼このインタビューをご覧の方に、何か一言お願いします。
インディーゲームで人生が面白くなることは僕が保証しますので、ぜひインディーゲーム制作にチャレンジしてみてください!
以上、質問の項目が沢山あるのに、ご無理を言ってお願いさせて頂いたインタビューでした!
「むげんびっと」さん、お忙しいところ有難う御座います!
そして皆さんも、ご清聴有難う御座いました!!!
朝から始まるゲーム制作話
— 無料ゲーム.com (@0engame) March 17, 2024
(拡散のお願い)
「ゲーム作れば人生変わるかもよ。」
これは、40歳を目前に突然ゲームクリエイターを目指された【むげんびっと】さんが、五年経ち、ゲーム製作で食べれるようになったのをnoteでまとめられている話(一部抜粋)です
↓ ↓ ↓… https://t.co/BoNIT1QfZW pic.twitter.com/c0fEV7NLpT
●最近インタビューをお願いさせて頂いた制作者様
※senehataさん
├作者:ホームページ、Twitter
└作品:動く漢字間違い探し
※DeepSkyさん
├作者:Twitter
└作品:Machiavellist8
※祐介さん
├作者:ホームページ、Twitter
└作品:爆発 or もぐら叩き
※みみすけ(みむい)さん
├作者:Twitter
└作品:アウラルと光の竜~魔王病と古の秘宝~
※ほっとフクロウ(作っちゃうおじさん)さん
├作者:Twitter
└作品:ダンジョンデストロイヤー
※むげんびっとさん
├作者:Twitter
└作品:ケリバト!
※その他
└過去(10年くらい前)にお願いさせて頂いた、制作者様インタビュー一覧
「Lenovo Legion Go」を買っちゃいましたー!
2024年01月16日、前から欲しい欲しいと思っていた携帯ゲーミングPCのLenovo Legion Goを買っちゃいましたよ。
お値段はなんと134,860円!!!
特にPCが壊れた訳でもなく、必ずしも無いと困るという訳でもなかったこの携帯ゲーミングPCという新しい玩具。
これをただ遊ぶだけにしておくのは、本当に勿体ない気がしたので、せっかくだから、その実機を触りつつ(遊びつつ)の感想とかを書いています。
ぶっちゃけ、Switchよりも画面の大きい携帯ゲーム機というのは、PCとはまた別の楽しさがありますね!
ゲームがお好きな方へ
レトロゲームや無料ゲーム、最新アプリをジャンル毎にご紹介!
ゲーム制作者さん達に書いて頂いたコラム「ゲームの作り方」「シナリオの書き方」なんかも面白いですよ。
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※ゲーム
├Steamで遊べる名作ゲーム
├RPG / ロールプレイング
├SLG / シミュレーション
├同人ゲームで遊ぼう!
├同人ゲームの作り方
├東方Projectのゲーム・漫画・同人誌
├ノベルゲーム(感動・名作)
├ブラウザゲームが熱い!
└買ってみて良かった任天堂Switch!