電動伝奇堂さんのコラム 02 - キョンタオ制作始動



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電動伝奇堂さんのコラム:010203シナリオの書き方




【キョンタオ制作始動】

キョンタオを、同人ゲームにすることが決まりました。
本来のゲーム制作ならば企画書を作るところですが、そこは編集さんとやりとりに使ったプロットを流用。ただし、元が読み切りなので、主人公たちの最終目的だけ追加しました。そしてスタッフを集める前にシナリオをキリが良いところまで書き上げることに。

直球の王道ストーリーであるがゆえ、逆に企画書やプロットだけだと、面白さが伝わってこないのです。

とりあえず全部で4部、それぞれ文庫本1冊ほどの長さを想定していたので、第1部をまるまる書き上げました。そしてそれを元に人を集めたのです。結果、この物語を面白いと思ってくれた文字通り「同志」が集まりました。
道士物だけに同志……ここは忘れてください。




【シナリオ講座プチ版】

今度ちゃんとしたシナリオ講座を書くので
今回は最初に文庫本1冊分書き上げた時のやり方を。


・10文字で説明できる背骨を作る
 この複雑怪奇な世の中も突き詰めていけば
 陽子と電子と中性子で出来ているように
 よく出来たシナリオも本質は極めてシンプルで単純なものです。
 逆に単純明快な「背骨」がないと迷走する場合もあります。
 そこで10文字以内で表せるテーマをまず作ってみましょう。

 キョンタオ第1部は「強敵を倒す」

 これを物語の骨子として作っています。
 あとはこの明確な「ゴール」の中間地点をどんどん増やしていけば
 シナリオなんていくらでも膨らませることが出来るのです。


試しにシナリオ一本
では今、「強敵に認められる」という少し違うテーマを使って
即興で物語を一つ作ってみましょう。

強敵と戦うには弱い方がいいですよね。
そういえば最近TVで「最弱武器選手権」を見たんですよ。
そこで見事最弱武器の称号を手に入れた「鎖鎌」。
じゃあ主人公たちは鎖鎌部にしよう、強敵はメジャーな剣道に。

「弱小鎖鎌部が強豪剣道部に認められる」

これでシナリオが少し明確になりました。

ではここから物語を膨らませていきましょう。
とりあえず、鎖鎌部と剣道部が戦う
理由付けがあった方がいいですよね。
では弱小の鎖鎌部が剣道部員にバカにされ
鎖鎌は弱くないことを証明するため
試合をすることになった、とでも。

1)弱小で有名な鎖鎌部が剣道部にバカにされ戦うことに
     ↓
2)惜しくも剣道部に負けるが良い試合をして和解する

だいぶ物語の形になってきました。
しかし、弱小だった鎖鎌部が
簡単に剣道部と良い試合をしたら変ですよね。
では強くなる理由付けをしましょう。
鎖鎌といえば忍者。
では部に優秀な忍者のコーチがついたってことにしましょう。

1)弱小で有名な鎖鎌部が剣道部にバカにされ戦うことに
     ↓
2)鎖鎌の名手である忍者のコーチに指導されメキメキと強くなる。
     ↓
3)惜しくも剣道部に負けるが良い試合をして和解する

これで王道スポーツものの形が出来上がりました。
1と2は逆でも良いかも知れませんね、そこらへんは好みで。
こんな感じでシナリオを後ろに追加していくのではなく
それまでのシナリオの間に追加していくと物語を膨らませ易いです。
例えば、上の「忍者のコーチ」に関してもどうやってコーチになってもらうか、さらに「実は担任の先生が忍者でそのことに気付く」という話を追加することが出来ます。

では次回はいよいよ具体的な同人ゲーム製作についてを。

(つづく)




※オマケ



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ゲームシナリオライター、小説家です。アホほど分岐の多い、陰気なテキスト系ゲームを制作しています。陰気、分岐、青春を目指しています。

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