電動伝奇堂さんのコラム 03 - キョンタオ制作始動



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作品:キョンシー×タオシー
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電動伝奇堂さんのコラム:010203シナリオの書き方




【無知は武器】

さてキョンシー×タオシーを作るにあたって少し問題が。
誰もそこまで吉里吉里(※)に詳しくなかったのです。
※ノベルゲームを作るソフト
ということで少し 吉里吉里のタグリファレンス を読んで見ました。

……むむむ、これは色々出来そうだぞ。

えーっと、こうすればキャラが動くはず……おっ動いた!!
これは面白いぞ。

そうだせっかくの王道ストーリー、目指すはラピュタかディズニー映画か。
だったら演出もめちゃくちゃ頑張ってみよう。
なぁに誰かに出来ることはきっと自分にも出来る。
そんな無知ゆえの楽観から演出を頑張ってみることにしました。
まぁ結果「あの時こんなこと考えなきゃ良かった」と思うほど苦労するのですが(笑)。




【演出の参考は主にアニメ】

ノベルゲームの演出の参考にしたのは、同じノベルゲームではなくアニメでした。
理由は極めてシンプル「アニメの方がよく動くから」。
主に参考にしたのは「天空の城ラピュタ」「エヴァ破」、そして著作権的な話で大きい声では言えないんですがニコニコ動画にある複合MADと呼ばれる動画でした。
複合MADはアニメの良いシーン、似たようなシーンを様々な作品のバージョンで見せてくれるので本当に参考になります。
そして現在放送中のアニメももちろん参考にしました。
ここで重要なのが「最低10回は同じアニメを見ること」。
もちろんよほど好みの作品でもなければ10回見れば飽きます。
大好きでも10日間毎食カレーだったら飽きるものです。
インド人の方はスミマセン、カレーをニシンのパイにでも置き換えてください。
まぁ10回も観ればストーリーその他に飽きて無味乾燥なものになります。
だからこそ演出だけを純粋に見て参考にすることが出来ました。

ちなみにこの10回見るというのは「王立宇宙軍 オネアミスの翼」で、初めて監督をなさった山賀博之氏が「同じ映画を10回観れば映画監督になれる」という話を聞き、氏が「がんばれベアーズ」を10回見たという逸話を元にしています。

ちなみにまだ「王立宇宙軍 オネアミスの翼」と「がんばれベアーズ」は観たことありません。
今度見ます、もちろん10回ずつ。




【演出は無価値】

演出にこだわってるサークルがこんなこと言うのもなんですが
常に「演出に価値はない」ということを意識しながら作っています。
このことに関しては今月のアワーズに掲載された「ナポレオン?覇道進撃?」で画家のゴヤが考えていたこと全て語ってくれていたので、そのセリフを抜粋します。


「技術は大切だが 技術の奴隷になるなよアセンシオ」
「絵は重要ではない 絵を見た人の心に生まれるものこそ重要なんだ」
少年画報社ヤングキングアワーズ連載「ナポレオン?覇道進撃?(作、長谷川哲也)」より

まさにノベルゲーム、いや全ての創作はこのセリフの通りだと思います。
もちろんゴヤの言う通り技術は大切です。
ですから自分らも演出に力を入れています。
けれども創作の価値はその創作物が人の心の中に何を生まれさせたかだと思います。演出はあくまでその心の中に生まれる何か、感動を生み出すための存在にすぎません。人を感動させることを忘れて、ただ演出(技術)を見せるための演出(技術)になっては、それがどんなに高度な演出、技術であっても本末転倒。
まさにゴヤの言う「技術の奴隷」です。
なので常々それを意識しつつ、あくまでプレイヤーの方々の心の中に何か生まれて欲しいと願い、自分らの限りある知恵と技術の及ぶ範囲で演出を入れています。


……まぁ気をつけていてもたまーに演出女王様の奴隷になって

「ブヒー、わたくしめは演出の豚でございます!!」

となって失敗することもしばしばありますがブヒ。







※オマケ



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ゲームシナリオライター、小説家です。アホほど分岐の多い、陰気なテキスト系ゲームを制作しています。陰気、分岐、青春を目指しています。

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