ゲーム制作ひとりでできるもん！（企画構想編）

作者様：ホームページ、ブログ、Twitter、ウディタリアンに100の質問
作品：メカバトルシュミレーション「AME CHAMP」
リド・カインさんの連載コラム：01、02、03、04、05、06、07、08、09、10

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前回記事では、
『ゲームってだいたいは変数と条件分岐の連続で出来ている』
という事と
『初めてゲーム制作をするならまずは使い易そうなツールが良いかも』
というお話をさせて頂きました。

変数についてのイメージをなんとなく掴んでもらって、
使用するツールもだいたい目星をつけられたという前提で今回の記事へ

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●ゲーム制作ひとりでできるもん！（企画構想編）

作りたいジャンルに合った制作ツールをチョイスして、
各ツールの使い方や操作方法に目を通して…
ツールを起動して早速制作作業に取り掛かりたいところですが
ちょっとストップです。


これからゲーム制作を始めようという方の多くは、
市販ゲームやフリーゲームをプレイしたり実況プレイ動画を見て興味を持たれたりして
脳裏に『自分が作りたいゲームの理想像』というものを描かれているかと思いますが、
まずは作業に移る前に手書きのメモでもテキストファイルでも何でもよいので
自分が作りたいゲームのイメージを書き起こすという事をして頂きたいのです。

箇条書きでもなんでも良いので、
脳裏に描いてるイメージを文字や図にして思いつく限り書き出して下さい。
「これ作るの難しくね？」「ハードル高すぎね？」
と思うような事でも、とりあえずは書き出してみてほしいのです。

・戦闘シーンはこういう風にしたいとか
・市販されてる○○のようなゲームにしたいとか
・メニュー画面はこういうイメージで…とか
・ゲームのだいたいの流れはこんな感じで…とか
・主人公はこういう設定で登場キャラとはこういう関係で…とか

書き起こされたメモやテキスト、画像・落書きをまとめたものが
いわゆる作ろうとしているゲームの『企画書（仮）』になります。

この『アイデアを書き起こす』作業というのが
実は結構ゲームを完成させるコツみたいなものなのではないかなと
個人的には思ってます。
思い描いたモノをメモ等に書いていく事で
頭の中を整理出来たりモチベーションを維持出来たりするんで
どんどんメモやノート、テキストファイルなどに書き出していくという事を
是非ともオススメします∠(｀･ω･´)ｂ

ちなみにこの時点で書き起こされた『企画書（仮）』はあくまで（仮）がついた仮のものです。
書き出した案やイメージ・システムを全て表現・再現する事が出来れば
『自分が作りたい理想のゲーム』になるのですが…
知識や経験が乏しい段階で全て思い描いたように作り上げていくのは正直ほぼ不可能です。

ですので、
『企画書（仮）』を今の自分でも実現出来そうなレベルに修正・調整をし、
『企画書（正）』に練り直す作業が必要になります。


例えば、
テイルズシリーズのような戦闘中にキャラが動き回るようなRPGを作ろうとしても
制作ツールにそれを実現出来るような機能が実装されてなければ元も子もありませんし、
拡張プラグインを導入したり自分でシステムを構築するにしても
やり方が分からなければ実現はできません。

キレイなグラフィック素材などを使って魅せるゲームに仕上げたいと思っても、
思ってるような素材が見つからなかったり自分で作れそうになかったり…
絵師さんにお願いするにしてもツテがなかったり予算が合わなかったりすると、
魅せるゲームに仕上げるという目標は限りなく実現不可能となります。


ただ、
「こういう風にしたいと思っていたけどなんか無理っぽいからやめておこう」
と諦めてしまうとゲーム制作を始める前に終わってしまいますので、
当初思い描いていた理想案がダメな場合でも、
その代わりの代替案に変更していくというのがベターかなと。


本当は戦闘中にキャラが動き回るRPGにしたかったけど無理そう。
でも、サイドビューバトルの拡張プラグインなら導入出来そうだから
戦闘システムはとりあえずこれでいこう。

とか

グラフィック面で魅せるゲームに仕上げたかったけど、
イメージにあった素材が見つからないし作れそうにない。
じゃあ方向性を変えてキャラクターの個性やシナリオ・イベント関係に
力を入れたゲームを目指そう。


というように
「どこまで妥協できるか？代わりにどういう風な形にするか？」
と、
描いた理想像で実現不可能な部分をどれだけそぎ落として穴埋め出来るかが
初めての個人制作においてカギになるんじゃないかなと思います。

ちなみにですが、
前回お話したゲームの仕組みに関するイメージをなんとなく持っていただけていれば
実現可能かどうかがより判別しやすくなるかもしれません。
また、今は実現不可能っぽくても
各制作ツールの講座動画を見たり解説記事に目を通したりする事で
『出来る事』が増えて行くかもしれませんので
理想案もとりあえず消さずにどこかへ書き残しておくと良いかもです。



ゲーム制作を始める前に
まずは思いついたアイデアをメモ等に書き起こして
今の自分に作れるモノなのかどうかを振分けていくと、
完成＆一般公開にたどり着きやすくなるんじゃないかな…
というのが今回のお話という事で


次回は制作作業の具体的な工程などについて
お話させてもらおうかなと思います。

それではまた次回に(=ﾟωﾟ)ﾉ

（つづく）

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