「Studio F#」さんの連載コラム

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作品：天使の証（体験版）、シュガードロップ・ブレイクアウト
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■シナリオを流し込む

では、必要そうな背景を用意出来たら、さっさと実際にシナリオを打ち込んでいきましょう！

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■シナリオと進行ファイルの保存場所

で、肝心のシナリオなんですが、どこに書いていけばいいかというと……
鱧天ではシナリオを作っていくとき、常に２カ所のディレクトリを意識しなければいけません。

（１）本文
data/scenario/content/

（２）進行用ファイル
data/scenario/direction/


です。



（１）の「content」は実際の本文や演出の内容（ここが一番いじります）
（２）の「direction」はゲームの進行に関する設定

がそれぞれ入り、（１）と（２）にそれぞれ対応する「同じ名前のファイル」を作っていかなければいけません。

実際には、（１）にシナリオをがりがり追加していった時に、同名のファイルを（２）に追加し忘れていたら進行できなくてエラーになる、みたいな問題が起こりやすいかなと思います。
とりあえず、制作時はこの２カ所が同じファイル構成にならなければいけないんだ、という意識をもっておいていただければ、大丈夫だと思います。実際やってみると、そんなにややこしくはないです。

で、それぞれのディレクトリを覗いてみると




のように、あらかじめ、さらに２つのディレクトリに区切られています。
なんか名前見ただけでそのまんまですが、

chapter1：本編ストーリー部分を格納
ending：エンディングシーンを格納

ってな感じで使いわけを行うことになります。
endingディレクトリに入っているシーンが、エクストラのエンディング回想から再生されるようになりますので、「ここからはエンディングだよ」というシーンは、こちらに入れるようにしてください。

chapter1、という本文ディレクトリは、長編で区切りを入れたい場合は同じ階層に「chapter2、chapter3……」と自分でフォルダを並べて作って、整頓して使っていって大丈夫ということですが、短編ゲームの場合は全部ここに入れちゃっても大丈夫だと思います。

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■ゲームのシナリオ構造をイメージしておく。

また、組み立て始める前に、作ったシナリオをゲームにしたときの立体的なイメージをしておくとスムーズです。
シナリオファイルは、基本的に「１シーン１ファイル」と考えて作って行くのが良いと思いますが、例えば

シーン１→シーン２→（選択肢分岐）→シーン３→シーン５→エンディング１
　　　　　　　　　　　　　　　　　→シーン４→（選択肢分岐）→エンディング２
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→エンディング３

みたいな感じに、お話の構造をあらかじめ頭に思い浮かべておくと良いと思います。
（もちろん、執筆中にそういうことはイメージ出来てるかもしれませんが……）

ちなみに、分岐のない「１本道ノベル」なら、この構造は単純です。

シーン１→シーン２→シーン３→シーン４→シーン５→エンディング

みたいなシンプルな形になりますね。分岐するお話はなんかやりにくいな、という方は、こういうのからはじめてみるのも良いかもしれませんです。

ちなみにファイル名は、連番の数字でつけるのが無難かなと思います。
（ファイル名が数字じゃないと、進行の順番を別途憶えたり、メモったりする必要が出てきて大変ですので）

（つづく）

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